やまよも写日誌No.14

写・文・Kyoko Murakami

昨年頂いた薔薇の花たちは、活けたままドライになったので、子供用年越しパーティ・サングラスと一緒に正月飾りに。

 

もみの木の枝先と、松ぼっくり、南天の実は、正月にもとてもフィットして、クリスマスお片づけの合間に、灰皿に飾ればお正月。

 

 

 

 

 

 

年末にはクタクタでも、一年のうち唯一、手に持ったノートが手放せるお正月に入りました! 

 

 

 

 

 

 

 

明けました! このポーズはワンちゃんポーズ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あけましたおめでとうございました。

暮れは30日に正月仕込みのお買い物、八百屋に鶏肉屋に、と

一日3,4回買い出しに走り、下ごしらえの必要な物、夜中までシコシコ。

楽しい時間です。

大晦日までステージがあるのはミュージシャンの常、

おかぁも昔は、カウントダウンのステージに続き、

お着物を着てお正月の舞台でジャズを歌う、なんて時代もありましたが、

今や事務所で年越し料理番。

音楽仲間達やスタッフ達もほとんど妻帯者になり、

女房の実家へ子連れで里帰り、と言うパターンも増えて

年越し宴会に集まる面々もそんなに多くないのですが、

それでも20数年来の顔ぶれもいます。

年越し宴は夜8:00頃からボチボチと。

カウントダウン仕事組も、仕事が終わってから深夜に駆けつけ、

今年もおとぅは六本木より帰宅は深夜2:00過ぎ。

主が帰宅の頃には、誰が主かも忘れるほどの酔っぱらい組の盛り上がり状態

‥なんて事は今年はなく、ぬし帰宅は拍手で迎えられました。

ご馳走と共に毎年届く出雲の年越蕎麦。

律儀に今年も紅白を面白がりつつ観る桂クン。

ここは除夜の鐘が聞こえないけれど、きっちり0時に終わるカウントダウンの

オーケストラを撮し出すTVの音が「ジャ〜ン!!」 と、エンディングを決めると、

「メリークリスマス!」と叫ぶのは桂クン。

24:00、一斉に乾杯の盃を合わせて、新年を祝います。 

それからお雑煮、おせち料理に移ります。

仕事帰りで一番遅くなっての来客は27:00、

一番最後まで残って飲んでいた友は翌元旦昼まで。体力勝負です。

来客は時間差あって訪れ、元旦早朝送り出しの時に

「良いお年を!」と叫ぶのも桂クン。

おとぅは元旦明け方4:00過ぎ就寝、けークンは5:00過ぎ就寝、

おかぁは大晦日36:00! つまり元旦の昼過ぎ片付け終えて就寝。

続き、元旦の晩餐はおかぁの母を迎え、2日の晩餐 はおとぅの母を迎えて、

と、正月は晩餐会続きで、晩餐会を「ばぁさんかい」と言のは桂クン。

桂クン語録は、おふざけばかりです。

3日、年賀状のデザインにやっと着手、4日から生徒のレッスン開始。

5日仕事初め、と、例年の如く今年も去年の続きで明けました。

東京も零度の寒い夜が続き、外に置いてある鉢の植物が

忙しさにかまけ、家に入れ忘れて枯れそうなので可哀想。

2006.1.5

 

 

 

 

 

 

疲れた合間に、料理やお飾りをすると、疲れが休まって嬉しくなります。

 

 

 

 

 

 

 

戌年を迎えて、宴会に戌どし(?)のサブちゃん登場。 おかぁの疲れた顔は徹夜明けの五時頃の顔。 後ろにヘンな人…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

窓の外の緑は全て枯れて冬景色

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           

               

 

 

 

 

 

 

 

 

外は寒いのに太陽は眩しい

 

 

 

 

 

 

 

 

子供の頃は一月に、よく羽根つきをしました。 

 

 

 

 

 

 

 

南天の実は一月の窓に欠かせない

 

 

 

 

 

 

 

 

kinokuniya(紀伊国屋)のフルーツケーキに、甘くない生クリームをホイップして乗せて食べるのが大好き。 冷蔵庫が満杯なので、キッチンテラスにホイップしたクリームのボールを置いて忘れてしまったら、上から雪が降り込んで、全部パァになりました。

 

 

 

 

 

 

 

朝から降り出した雪は、昼には事務所前を、すっかり雪の草原風に包みました。

 

 

 

 

 

珍しく寒そうな窓からの景色

 

 

 

 

寒いよ〜!
大晦日からずっと、TVのニュースさえ観る暇なしに来ましたが、

久々に観たニュースで各地に豪雪の報、雪崩や雪おろしによる事故相次ぎ、

雪の怖さを改め認識。 寒い朝、屋根上で雪おろしをしなくて済む土地で、

温度は低くても快晴続き、ぬくぬくと、日だまりに居られる幸せに感謝。

朝の日だまりに花を集めて、まだ正月明け切らない静かな事務所。

一族集合の機会多い新春夜食片づけ中に台所から覗いたTV番組で、

連夜続いている「ブロードウェイの100年」を観て、引き込まれました。

1920〜1950の頃に舞台用に書かれた沢山の曲のほとんどを、

おかぁはよく知っていて、唄っている曲も沢山、

とても興味深いシーンばかり。 その時代の舞台の映像は、

さすがにあまりないので、後から映画化された時の映像がほとんどだったけど。

でも当時を知る音楽家などのコメントが織り込まれ、

知らなかったエピソードが沢山出て来て興味深い話ばかり。

こうして舞台から生まれた曲を、ジャズボーカリスト達も取り上げて、

歌い方は更に軽く知的に洗練され、今日に唄い繋がれて来た事を実感。

番組を観ていて突然思いだしたのは、おかぁが小さい頃、

バレリーナになりたくて、習わせて貰えないと知って、家からとても遠い

吉祥寺のバレエスクールに、親に内緒で一人で見学に行っていた事。

バレエ熱の事さえすっかり忘れていたから、桂くんが「バレエを習わせてぇ!」と、

三歳の頃から毎日毎日、二年間もせがんでいたのに、

「男の子なのに、ヘンな奴‥」と無視していました。

結局、幼稚園の先生までが「習わしてあげて」と言うので5歳から習う事にした。

そーか、親が留守の間に、こんな古いミュージカル映画のVTRを観て

ハマっていたんだから、その気持ち、今になって理解。 

バレエ熱も親ゆずり、そこから始まり音楽へ‥

と、祖父の時代から同じ物に刺激されて繋がっていたのネ、と苦笑。

おかぁは、バレエの上手なレスリー・キャロンの映画、「赤い靴」が好きでした。

ストーリーは何も覚えていないけれど、イメージは強烈でした。

観たのは1950年代だと思うけれど、今はビデオで何でも古い物が観られるので、

「姉妹と水兵」「足長おじさん」なんかも又、観てみたい。

おかぁの母は、1930〜1940年代頃までのハリウッドスターの、

サイン入りプロマイドなどを箱いっぱい持っていて、わたしが小学生の頃、

その箱を見つけて沢山の古〜いスターの名を覚えたのだけど。

その夜も母と一緒に観ていて、母のよく知るスターの当時の映像が

沢山出て来たのに母は、全く反応を示さずただボーっと観ていたので、

それがわたしには、とてもショックでした。 体だけはとても元気な母、

昨日も一人で新橋から歩いて歌舞伎座で歌舞伎を観て、

帰りは銀座へ出て帰って来たそうです。

ひとつの舞台史を、TVを通して家族それぞれの世代で一緒に観ていて、

沢山の事を想い、沢山の事が蘇りました。05.1.6 

仕事初めは暦の都合で今年は早く、、お年始の挨拶来客が相次ぐ間に、

主婦が一年中で一番多忙なお正月はあっと言う間に過ぎ行きました。

正月明け早々の連休、暖かな日差しの日が続いて、

事務所は静か、窓から射す光も新春な感じ。

おかぁの携帯に、突然珍しいお方より電話。 「雪村いずみです」

「54年間の音楽生活でこんなに素晴らしいお歌に出会ったのは初めて。

小林桂さんはCDは何枚出しておられるの? わたしは9枚持っているの? 

わたしネ、毎日聞いてます。

どうしてもライブに行きたいと思い、人に聞いてお電話しました。」

こちらもビックリ! 「自分の好きなアーチストを聞くのに、ご招待はイヤなの。

いいえ、自分でチケット買って一人で行きます」と仰り、

窓口に早く来て並んだ、と後から聞いて更にビックリ、恐縮!

STB139の楽屋に見えて、桂クンに「一徳おじちゃまのお孫さんだったのネ」と、

いずみさんの亡父とおかぁの亡父が、70年近く前に音楽仲間だったご縁を

「知らずに今、ここで出会った事は不思議な繋がり…」と語られました。

わたしは幼い頃にいずみさんのお宅にお邪魔した事がある、と母の話(?!)

羽根の開き方を調整して飛び方を選びます。

日本よりひと月遅れで冬休みに入った長男、伊織が5ケ月ぶりに帰国。

暖かい日だったのに「寒い寒い」を連発。 発つ朝は28度あった国から

ダウンジャケットが必要な国へ海越えしたのだから、そりゃ寒い。

伊織が食事の度にお皿の写真を撮るのを見て、

そーか、正月料理など写真に撮っておけばヨカッタな‥と気がつきました。

ところがおかぁは写真に撮るどころか、作るばかりで食べる時間もない日が続き、

仕事が終わる真夜中になって、普段はあまり食べないチョコなど

無性に食べたくなりました。 わぁ美味しい!

「これは疲れていて、体が欲している証拠」と思い、気がつけばチョコを

いっぱい食べてしまう。 その上、冷たくしたビタミンC満載の飲み物、ガブ飲み。

そして明け方、急に刺し込むおなか。もう痛くて苦しくて全く眠れない。

あーぁ、又やってしまった!

疲労続きで胃腸が弱った時に、一年半に一回くらいのペースで

急性胃腸炎みたいになるのが恒例になっています。

大抵、それは外国に行った時で、出発前に無理して仕事を根詰めて、

時差にめげず走り回り、寝ずの無茶食いの結果、症状が出るのは旅先。

ここ数年のN.Yや、シスコでも2,3日寝込みました。

仕事離れた旅先では予定を作らないおかぁ、

ただのんびりホテルで寝てればいいので、実はこれが極楽でもありました。

ただ、外国だと白いおかゆにありつけず、起きあがる事が出来る様になってから

チャイナ・タウンでやっとおかゆにありついた時は嬉しかった事忘れられない。

日本だと、寝ている訳には行かない状況の事も多いのですが、

今回、帰国の長男がなんと、至れり尽くせりの看護をしてくれて、感激!

気の流れに沿って胃腸のツボへ、血流をうながすマッサージ、

呼吸法で胃腸に気を集めてヨガ風胃腸活性化呼吸など教えてくれて、

仕上げは針灸がベスト、と車で鍼灸院へ連れて行ってくれました。

長男自身がその方法で十二指腸潰瘍を治したんですって。

鍼灸院は、おとぅの兄がやっているのですが、患者になったのは初めての事。

外国生活が長い長男は、離れて暮らしている分、親孝行。

そもそも七年前に、前の家から引っ越しの際、先に家族を新居へ移し、

引っ越し準備や、引っ越し後かたづけを、男ども頼らずに三ヶ月かかって、

おかぁ一人でやってのけ、その間、料理はしても仕事合間にそれをしていたから、

夜中まで食べる暇なし生活。

真夜中のお茶漬けとビタミンCだけで、旧宅に残り犬猫共に寝起き。

全て終えて犬猫連れて新居に移動した時には、「胃潰瘍」の診断が下りました。

それ以後、すごく丈夫だった胃腸も、時々ストライキを起こすのです。

一昨年フランス旅行も元気、昨年カリフォルニアも元気で通り越したのに、

新年早々、やられてしまったぁ。 空腹どきのビタミンC、実は胃腸には

最も悪い、と知っていたのだけど… おかげで今年は二日で立ち直りましたが。

朝から降っている雪、夕方になっても止まない。

一年中花を咲かせているゼラニウムも、かぶった雪で、

夕方には姿を隠し、横幅が大きな雪ダルマ状態になってしまいました。

雪の予報で、五度以下に対応しない植物の鉢は全て

昨夜のうちに部屋の中に避難。 

コンクリートの道はすぐには雪が積もらないけれど、

事務所前の空き地はもう雪国。 しんしんと雪降り積もる中、

雀がチュンチュンと沢山降りて来ている景色の不思議な新宿の街なか。

先日12月に東京に初雪が散らついた夕に、「雪が降ってるよ」とわざわざ、

外からメイルして来た桂クン、小さい頃から雪が降るとはしゃいでいたっけ。

数年前レコーディングでスタジオに行く時に、大雪で立ち往生、

一時間で着く場所に四時間かかって車で到着したけれど、

誰も来ていなくてキャンセルになった事、など

数年に一度の大雪には沢山の思い出があります。

滑ると危険、と、母の家に迎えに行った桂クンがなかなか帰らないと思っていたら

玄関前で中田クンと雪だるま作りをしていた。 目玉にするチョコボール、

お鼻にする唐辛子など取りに来て、胸にクリスマスのひいらぎまで付けた、

可愛い雪だるまが出来上がりました。

鉢の帽子をかむり、枯れ枝の両手がある、西洋風スノーマン。

この頁の一番上、左の写真、2006のサングラスなどかけさせて、

写真の撮りっこなどして、子供に返って遊んでいました。

昔は炭や、石炭で雪だるまの顔を作りましたが、

お土産やプレゼントの色々な色の大きなチョコボールがあったので、

それが雪だるまの可愛い顔になって、食べ過ぎ胃腸炎のおまけもついたけど、

寒い夜に、母も一緒に外に出て笑いました。 2006.1.21

翌朝は快晴。日陰に作ればよかった、命短し君。アレ? 鼻がなくなってる!

 

 

 

 

 

こーんな雪景色に憧れていたけれど‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 

 

 

 

 

                 

 

 

 

 

 

西日が射すテーブル

 

 

 

 

 

 

 

長男より土産のチョコは、ラズベリーやブルーベーリー、葡萄やオレンジのドライフルーツにミルクチョコのコーティング、甘くなくて美味し〜い!けど…

 

 

 

 

 

 

 

最近、夜中になると甘い物が無性に欲しくなるのでした。 昔ながらのバターフィンガーと言うチョコの、ひと口サイズのパッケージ、買いだめしてる。

 

 

 

 

 

 

トマトジュースやアセロラも空腹どきに何杯もガブ飲みすれば胃に穴があくのでした。

 

 

 

 

 

2006.1.19                

 

                               

 

夢の、雪をかぶったもみの木が実現!

 

 

 

 

 

 

資材提供桂クン、中田クン作の庭のぴーちゃん出来上がり。

 

 

 

 

 

 

うちの前で雪枝の並木が実現。
     
可愛い素材のひなとんサマ、いつもありがとう。 copyright: Shiny's Office inc. January.2006 Kyoko M