写･文 Kyoko Murakami No.1９
2006.Autumn⇒2007Winter
芽が出て葉が出て花が咲き実がなるのは、水と太陽と良い空気があれば、永遠に続くのでした。
投げた犬の縫いぐるみ（写真内、左上）をキャッチしようと、飛び上がる瞬間の、花子のショット！
天災けークンと呼ばれていた頃。
人は天才けークンだと思っていたらしい。
バイブに平岡精次氏、ギターに浜口倉之助など、
名人が揃う父のジャズバンドで、歌う父。発見！
The Shiny Stockings（光沢靴下）のライブは近頃2,3ヶ月に一度のペースです。
結成して15年の間は月に20ステージほどこなして来ました。
考えてみれば、私が育った家も,家業が音楽ですから、
音楽家以外の家族のあり方知らず。 私もそうであった様に、
子供達は、親のステージなど見た事なく育ちました。
長男は幼い頃に母の歌う姿を見たので、幼稚園の運動会の時に、
「おかぁ、ステージで着ていた赤いドレス着て見に来て！」
と言いました。 次男、桂が初めて母の歌う姿を見たのは、
シャイニーストッキングスの１ｓｔコンサートでした。
普段ソロシンガーで歌っていた私が、グループを作ったきっかけは、
30数年前発足した名門ジャズスクールから講師を依頼され、
何年か後に、歌える様になった生徒達の発表ライブを行う事になりました。
そのライブの余興としてコーラスでもやろう、と、生徒二人を特訓。
私が出演していたライブハウスでも披露してみたら、即、グループとしても
出演依頼が来てしまったのです。
ソロ出演スケジュールと両立で、メンバー育成と練習に追いかけられ、過密期に次男が育ちます。
グループの初ライブで偶然聴いたレコード会社から熱心に口説かれ、
一枚だけうっかりアルバムを出してしまいました。
二人の子育ての上、依頼されているアーチストの育成、作詞やデザイン、自分の
ステージも毎晩あるので、コーラスは趣味、と断り続けていたのに。
その一枚が大評判になって、次男がまだ3,4才の頃１stコンサートを行いました。
その頃、桂は既に遊園地で見たミュージカルに夢中で、親の職業が何か、
も知らぬまま、両親が留守の間に、自分も歌う、踊る、の一人稽古に励んでいたのです。
コンサートで、おかぁがステージで歌う人だ、と知った時はビックリした筈です。
それで、あまりソロシンガーとしての記憶は持っていないそうです。
14,5才の桂がドラマーとして、おかぁの歌うライブハウスにも現れた時は
こちらがビックリ！でした。 本人がミュージシャンや店の人に勝手に話をつけて
おかぁの伴奏トリオに勝手に参加、自在にアドリブプレイをするのでした！
いつの間にか桂自身も唄をうたい出し、シャイニーストッキングスでもドラムは叩く、
ＳＳに参加で桂クンも混じり、五声でおかぁと歌う、
本人のメジャーデビュー後も趣味で今日まで続いていますが、
互いになかなか練習出来る時間が取れず、ライブサイクルを大幅に押さえています。
シャイニーのライブはショウアップして客席もステージも華やか。
気がつけばＳＳ、レコード発売から24年目に入ってます！
おかぁも父が歌まで歌う人だなんて、今頃レコードや写真を見つけて知ったのでした。
今夜は久々にシャイニー夏のライブでした。 ’06.8.22
光沢靴下・後輩グループ続出
こんな子が昔、うちにもいました！
あ、こんな子でした！
猫の耳をつけJazzトリオを従え歌った曲ｈｈ
17才の頃には、ジャズライブハウスで、大人のミュージシャンにひっぱりだこの、ドラマーけークンでした。
CD売り場に並んだ自分達のアルバムを見て
喜ぶ、‘てまり’のさららちゃん
これ、私たちの作品で〜す！
私の夏はアっという間に過ぎ行きました。
母はずっと帰れないままなので、母の住んで居た所を引き払い
とりあえず我が家に荷物を預かる事に。 またまた引っ越しに明け暮れ、
やまよも日誌を書く時間もなければ、家事をする間もないまま。
夏から秋にかけて、桂クンマネージャーでも各地の現場に旅発つ回数も多く、
その間に間に、“てまり”（育成中のボーカルユニット）のレコーディングを済ませ、
ジャケデザイン指示から校正、プレス、ついでにCDレーベルも立ち上げ、
気がつけばいつもバタバタと時は流れて行きます。
寝るのは明け方、事務所は朝から、と睡眠不足の日常、
起きている時間はフル回転で、ついに“てまり”の1stアルバムも完成させました。
Shiny Box と言う可愛いレーベル名で、“てまり”の記念盤が発売になります。
あやかちゃんはチェロを弾いて歌い、さららちゃんはピアノを弾いて歌い、
二人は自分達で作った曲をハーモニーします。
二人きりで自己流でやって来たけれど、10ケ月前、行き詰まった時に人を介して
我が事務所を訪ね、その日から今日まで、作曲法、作詞、ハーモニー、
と全ての事を煮詰めて前進しました。
二人は「目からうろこ!!」の毎日を送り、吸い取り紙の様に
色々な事を吸収して来たのでした。 仲良し二人組は熱い夢に向かって爆進して、
絹の糸の様に上質な細く美しいボイスを重ねた時の気持ち良さに改めて開眼、
今秋、スタート台に新たに立ちました。 '07.10月
てまりの二人が毎日事務所に練習に来る様になってからと言うもの、
二人とも、犬とお花が大々々好き！、と、判っておかぁも嬉しくなりました。
二人とも実家では犬を飼っているそうで、お陰でうちの事務所犬、はなこは、
きれいなおねえさん二人に可愛がって貰えて、おかぁがどんなに忙しくても
相手をして貰えるし、おかぁも安心です。
おとうとおかあのコンビで育成した沢山のアーチスト達が、音楽界に巣立って行きましたが、
皆、ちゃんとスターになって行きます。 てまりは出来る限りの事を自分達で
やって来て足跡を記して来ました。 そこの所は桂くんと同じ。
そーだ、桂クンも‘てまり’も、おかぁが名付け親だ！
いよいよスタートを切った‘てまり’。 おかぁも新たに走り回る秋です。 '07.11月
丸の内の銀杏並木が早くに色づきました。
ハロウィンが近づいて来るとあっという間にクリスマスです。
事務所の外壁に、てまり達の手作りで、活きたバラのリースがかけられました。
今年も忙がし過ぎて、今年のツリーは例年より更に遅くなたけれど、
事務所庭に2メートリの高さに育った木にイルミネーションする事にしました。
しまってあったクリスマス用グッズを色々出して来ると、
てまり達は子供の様に大はしゃぎ！ どんどん二人で手伝ってくれるので、
とても早く飾り付けは進み、すっかり事務所のシーズンデコレーションを終えました。
夜になって灯りをともすのが待ち遠しい一日でした。 ’06.12.5
Shiny Box より発売の “TEMARI/1st”
発売記念サイン会にて
てまり作、活きバラのリース
昼間は暖かく、冬来るのかしら？な日が続く。
おかぁのクリスマスドール
ＳＳとてまり共演の銀座ＳＷＩＮＧにて
真ん中は彼女たちのおかぁ！
春に見つけるイヌフグリ、今年は一月に咲く！
2006が終わった時、今年の出来事は、もうなーんにも覚えていないほど
忙しかった感が残りました。 ワタシは誰？あたまパーじょーたいでしたが、
良い結果が一杯出て、母は杖歩行が可能になったし、
てまりの記録盤も残し、Shiny Box も大繁盛。
前から悪かったおかぁの胃の穴が少し大きく成長したのが困りものですが、
正月からライブあり、正月明けたら、即病院通い、ほか色々な検査が待ってます。
少しオーバーホールして来年もやりたい事すべてやります！ '07.12.30
大晦日に母を迎えに行き我が家へ連れて帰り、髪の毛をカットしてあげました。
食材買い物に走り回り、料理に明け暮れ、お重の中に満杯のご馳走三段重ね完成。
母が居るので年越しはミュージシャン仲間を誘わなかったのに、
恒例なので皆三々五々集まって来て、今年も元旦朝まで料理番のおかぁ。
元旦夜は、兄の家族も集合、母を囲んで美味しい物食べて貰いました。
二日は母と写真を撮り、それをポストカードにして母の旧友、親戚などへ投函。
夜は主人の母宅を訪ね主人の兄夫婦も揃い義母の手料理。
三日になってやっと、年賀状作り。仕事関係で頂いた年賀状のみ返信で約400枚!
四日は仕事初め、ライブ初め。 ５日は病院で腹部ＣＴ検査！と、
暮れから正月は毎年一番忙しい時期、これを元気に越えれば一年は元気に過ごせます！
'07.1月
なんだかヘンです。 一月と言うのに外で蘭は咲くわ、バラは咲くわ、ぽかぽか陽気。
てまりの事が、てまり達の故郷の新聞に大きく取り上げられました。
もう地元では有名人！？
一月のザ・シャイニーｓトッキングスのライブで‘てまり’達をゲストに迎え、
銀座の老舗ジャズクラブに一緒に出演して貰いました。
二人はジャズは歌いませんが、シャイニーと姉妹グループの様に
そのハーモニーは拍手喝采でした。 一月なのに春到来！の感じです。
二月で母が８７才を迎えました。 私が正月にカットしてショートヘアーになった母。
南国より帰国の長男と共に、お花とケーキで祝う事が出来ました。
なのに、三月に入ると母は、誕生日の事は覚えているのに、
「だーれも祝ってくれなかった…」と嘆き、三度も祝う事になりましたぁ！
ホントに忘れたのか、どーなのか? 都合の良いよーに覚えていたり、忘れたり、と
健忘症は私にも伝染して、お薬飲ませたかまだか、毎回判らなくなるおかぁ‥
二月も寒い日は滅多になくて春の陽気、おかぁの頭もポッカポカ…！
これから又寒くなるのかもしれない。 '07.3月
頑張って母のために全て作ったよ！
一月に開花した南国の花！？
'07.2.5母の誕生日87才
copyright: Shiny's Office inc. December .2006 Kyoko M
